3Aで導入されたロボット審判の評判は?
自動ストライクボール判定システム(ABS)ってなに?
“ロボット審判”とも呼ばれる同システム。
既に独立リーグのアトランティック・リーグやアリゾナフォールリーグで試験的に導入されています。また、韓国プロ野球も2021年8月から2軍戦の約20試合で「ロボット審判」を採用しており、3Aでも導入となれば、おのずと日本も導入する流れになるでしょう。
NPBでも使用される計測器「トラックマン」を使用したABSの精度は「誤差1/4インチ(約6.35ミリ)内」で、AIがストライク/ボールの判定を審判に通知し、審判がコールするシステムです。
自動ストライクボール判定システムの最新情報
2022年10月 アリゾナ秋季リーグ(AFL)で導入
・判定にチャレンジする権利を持つのは投手、捕手、打者のみ
・チャレンジは一試合につき3回まで
・成功すればその権利は持ち越される
・現場では歓迎する声が多かった
アリゾナ秋季リーグ(AFL)とは?
アリゾナ秋季リーグ(AFL)とは、メジャーリーグのオフシーズンに、各球団の若手選手が6チームに分かれて行うリーグ戦。「アリゾナ秋季リーグ」と表記されることもある。
各メジャーリーグ球団は、6人のトッププロスペクト(ほとんどが AA もしくは AAA のマイナーリーグ選手)を送り出すので、30球団×6人で、総勢180人もの選手が参加する
2022年7月 2024年から“ロボット審判”を導入する方向
MLBコミッショナーが、2024年から“ロボット審判”を導入する方向であると明らかにした。
・ロボット審判は、2022マイナー3Aで導入
・リプレー検証システムを導入し両軍の監督が1試合数回のチャレンジ権を持つ
・ロボット審判を導入したマイナーでは平均試合時間が9分短縮
・ロボット審判の導入は審判の能力を非難、告発するものではない
自動ストライクボール判定システム(ABS)のメリットデメリット
自動ストライクボール判定システム(ABS)のメリット
ジャッジ性能の向上
まずはこちらをご覧ください。
・ストライクゾーンは、カウント3-0のとき広くなり、0-2のときに狭くなる傾向
・ストライクゾーンのコーナーは狭くなる傾向
今のプロ野球は正しくストライクゾーンを判定できているとは言えません。ゲームの展開やカウントによってストライクゾーンが可変しているのが実情です。
「え?今のがボール?」ということが少なくなりそうですね。
自動ストライクボール判定システム(ABS)のデメリット・問題点
天候によって左右させられる
自動ストライクボール判定システム(ABS)は動画を撮影することで、「ボール/ストライク」の判定を実施しています。雨や砂埃が待っている状況だと制度がかなり落ちてしまうようです
カメラアングルによっては誤診が増える
ABSの精度は「誤差1/4インチ(約6.35ミリ)内」です。しかし最適な条件が整った場合。
前述した天候の条件に加えて、カメラアングルがずれてしまうと、とんでもないボールと誤診してしますケースが増えてしまいます。
こちらの試合では、カメラアングルが不適だったのでは?と噂されている試合。
人間が審判をしている場合「100%ボール」ですよね…
投球からジャッジまでに空白の時間が生まれる
上記で紹介した動画をご覧いただいた方なら、違和感を覚えたでしょう。(まだ見てない方はご覧ください。)
キャッチャーの捕球から、審判のジャッジに時間がかかっていますよね。
これはAI審判のジャッジを審判が確認しているため仕方ないですが、、技術の向上を期待するしかありません。
捕手のキャッチグ技術(フレーミング技術)が不要になる
際どいコースをストライクと判定してもらうための技術「フレーミング」はAI審判の導入によってその価値を失うことになります。 “ロボット審判”には当然ながら人間らしさはありません。
キャッチャーの評価がガラッと変わることになりそうです。
佐々木投手のピッチングへの白井球審のジャッジが話題に
先日、ジャッジに不満を示した佐々木投手とジャッジを下した白井球審がもめる一幕がありました。
AI審判を導入すればこういった一幕もなくなってくるはずですね。
審判員への意見提出の動きも
2022年6月現在。選手会は、選手が審判員への理解を深める目的で、審判員の技量向上の取り組みなど10項目の質問書をNPBへ提出しているようです。
中村剛也vs嶋田球審 の言い争いも
①ハーフスイングを嶋田球審にジャッジされた事に対して、塁審に確認してくれと抗議。
②嶋田球審が感情を出し、中村が対抗しベンチが駆け寄る。
③ 嶋田球審がボールに見える投球をストライク判定。
MLBのトレンドは?
プロ野球4大トピックス情報
まとめ
・AI審判は独立リーグ/韓国プロ野球/3Aで導入済みまたは導入予定
・今の審判は試合状況やカウントによって、ストライクゾーンが可変する傾向にある
・AI審判の精度は「誤差1/4インチ(約6.35ミリ)内」
・AI審判は天候やカメラアングルなど最適な条件が整っている必要がある
コメント