BASEBALL BUZZ運営者のくま(@Xアカウント)です。
これまでジャイアンツは12球団で最もFAによる選手の獲得が多い球団です。2位のソフトバンクに2倍以上の獲得数を見せつけています。
強烈な実績を待ったFA戦士の中でも巨人に来たら全く活躍できなかった…!そんなパターンは実際に起こりえました。
- 元バンテリンドームスタッフ
- 統計学/セイバーメトリクス専攻
- 野球ファン歴15年以上
- 最高月間30万PV (上位0.1%)
【不良債権】巨人FA移籍した7人の戦士
陽 岱鋼(よう だいかん)
巨人時代の契約金
契約期間は5年
期間中の年俸総額は推定15億円
移籍前の球団
日ハムとソフトバンクが競合の末に日ハムが獲得した選手。当時のソフトバンクには兄である、陽耀勲がおりともにプレーすることも熱望して為、期待を裏切られた形で入団している。
ブレイクしたのは2012年。リーグ唯一となる全試合フルイニング出場を果たし、全て自己最高の打率.287(リーグ7位)、7本塁打、55打点の成績を残す。シーズン終了後には、年俸9,200万円で契約を更改し、背番号は1に変更された。
移籍の際の心境
2016年になると、年俸や若手選手主体のチーム構想などをめぐって陽と折り合いが付かなくなり、その年に獲得したFA権の行使を決断。オリックス、楽天、読売ジャイアンツの3球団が獲得に乗り出した。
15億円の契約金
契約期間は5年で、期間中の年俸総額は推定15億円。成績よりも過剰といえるこの金額は、『台湾でのビジネス(台湾マネー)の収益性を加味したもの』と当時の週刊誌が報じている。しかし、日ハム時代の広い守備範囲を活かしたプレーはすることができず、2021年に巨人を自主的に退団した。現在はアメリカの独立リーグでのプレーをしている。
台湾での放映権がかなりのビジネスマネーになっていた様子
井納 翔一(いのう しょういち)
巨人時代の契約金
契約期間は2年
期間中の年俸総額は推定4億円
移籍前の球団
社会人時代に頭角を現すと、2012年のドラフト3位でDeNAで入団する。当時のDeNAの監督からは『会話が成り立たない』と称されるほどの天然さを発揮。
2020年に安定した成績をたたき出すと、その年にFA権の行使を決断。他球団への移籍に伴う人的補償措置が不要な選手(Cランク)と推定されることから、ヤクルト・巨人が獲得に乗りだした
井納の4球
2年契約で推定総額2億円で契約。移籍1年目はわずか5試合登板で勝利すら挙げられず防御率も2桁を記録するなど絶不調に終わっている。また、井納が投じた4球について「これはもう井納の野球人生が終わりに近づくような投球ですよ」と称されるほどコントロールに苦しんだ。
その後のコメントの後は中継ぎとして定着しつつあります。
野上 亮磨(のがみ りょうま)
巨人時代の契約金
契約期間は3年
期間中の年俸総額は推定4.5億円
移籍前の球団
2008年に西武ライオンズからドラフト2位で指名。2017年には、知人の紹介を機に4年前から交際していたモーニング娘。OGの石川梨華と結婚したことを発表した。FA権を獲得した翌年となる2017年に2桁勝利を達成。その権利を行使した。
先発ローテの一角を担う存在として、読売ジャイアンツ、阪神タイガース、横浜DeNAベイスターズが野上の獲得を検討。結果がジャイアンツへの移籍を決断した。
巨人時代
推定総額4億5000万円という条件での3年契約で合意。3年契約の最終年となる2020年は、二軍で18試合に登板し、0勝3敗、防御率4.98の成績で一軍登板はなかった。1億2000万円減の推定年俸3000万円で契約を更改。減額制限(年俸1億円以上の選手は40パーセントまで)を超える80パーセントのダウンで再契約。しかし2021年に現役を引退し、2022年にはスコアラーとして巨人に在籍している。
森福 允彦(もりふく まさひこ)
巨人時代の契約金
契約期間は3年
期間中の年俸総額は推定4.2億円
移籍前の球団
『三河のドクターK』と呼ばれた森福選手。2006年在籍していたシダックスの廃部と共に、ソフトバンクに入団という異色の経歴の持ち主。2011年の日本シリーズでは、『森福の11球』と呼ばれるその日本シリーズを決定づける試合になり。チームの主力選手として活躍した。
ドラゴンズファンだった私は衝撃でした
2016年、一軍公式戦では2年振りに50試合へ登板。もっぱら対左打者用のワンポイントリリーフとして起用されたため、「(対左打者用のワンポイントリリーフという)自分の置かれている立場に満足していないので、一番輝ける場所で野球がしたい」という理由で権利の行使した。
巨人時代
3年契約総額4億円超で巨人と合意。巨人に入団してからは、得意にしていたはずの左バッターへの攻略に苦労し、目立った活躍ができなかった。2019年になると、巨人からの戦力外通告を受けた。12月24日に、現役引退を表明。現在ではホークスうの試合を中心に野球の解説をしている。
川口和久
巨人時代の契約金
契約期間は2年
期間中の年俸総額は推定2億円
移籍前の球団
1981年にカープがドラフト1位指名した。1994年に『広島の球団史上初のFA権行使』を決断した。在京球団であり妻の実家がある日野市から本拠地のある所沢市が比較的近かったため、西武への移籍が決定的だったが、川口の幼少期からの憧れの人物である巨人・長嶋茂雄監督から直接誘われたため巨人入りを決断した。
巨人時代
1995年、移籍にともない、年俸は2,000万円増の1億円になった。成績は芳しくはなかったものの。10月6日の対中日戦で胴上げ投手にもなっている。1997年に引退した。
現在ではプロ野球の解説。持ち前のルックスからタレントとしてもテレビで活躍している。
野口 茂樹(のぐち しげき)
巨人時代の契約金
契約期間は2年
期間中の年俸総額は推定2億円
移籍前の球団
1992年度のドラフト会議で中日ドラゴンズから3位指名を受けて入団。1996年にその才能を開花させた。プロ初完封勝利をノーヒットノーランで飾り5勝全てを完投で挙げた。1999年のシーズンでは19勝7敗の成績を残し、リーグ優勝に貢献。リーグMVPに輝く。しかし翌年以降は不調に悩まされることとなる。
2005年は開幕を二軍で迎えた。13試合の登板で3勝6敗・防御率4.00の成績に終わった。シーズンオフにFA権を行使。人的補償として小田幸平が中日に移籍
落合監督が掘り出し物があったといって獲得した小田選手
巨人時代
2年契約・年俸1億円で巨人に移籍。目立った活躍をすることができず。契約更改では年俸1億円から75%減の2500万円となった。現在では中日ドラゴンズが主催する少年野球スクールの講師やスポーツ専門チャンネルの解説を務めている。
金城 龍彦(きんじょう たつひこ)
巨人時代の契約金
契約期間は1年
期間中の年俸総額は推定4千万円
移籍前の球団
1998年度のドラフトで、横浜ベイスターズからの5位指名を受けて入団。当時は投手をしていたが、野手としての才能を評価されての入団だった。
2000年に規定打席に到達すると、『新人王』『首位打者』のタイトルを獲得した。2001年からは外野手としてプレーをすることになるが、打率を大きく下げることになる。2009年以降はスタメン出場が激減し、守備固めや代打として出場することが目立つようになった。2010年にFA権を行使するもどの球団も興味を示さなかったため、年俸5000万円の1年契約で横浜に残留した。2014年は再度、海外FA権の行使を宣言した。
スイッチヒッターでもあり野性的な印象がありました
巨人時代
巨人だけが交渉に応じた。年俸は1年4000万円。巨人でプレーをしたのは一年限りであり。本人自身も『1年間という短い時間ではありましたが、素晴らしい選手たち、ファンの皆さまと戦えたこと、本当に幸せでした』と述べている。引退後はジャイアンツのコーチをしている。
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