プロ野球でも「ピッチクロック」導入検討へ
BASEBALL BUZZ運営者のくま(@Xアカウント)です。
MLBが2023年シーズンから3つの新ルールを取り入れることで
話題になっている。その中でも特に‘ピッチクロックルール‘が話題を呼んでいるでしょう。
この記事を読んでわかること
- MLBが2023年から取り入れる3つのルール
- ピッチクロックルールについて
- ピッチクロックルール適用で野球がどう変わるか
- 元バンテリンドームスタッフ
- 統計学/セイバーメトリクス専攻
- 野球ファン歴15年以上
- 最高月間30万PV (上位0.1%)
日本野球でもピッチクロック導入か?
プロ野球が投球間に時間制限を設ける「ピッチクロック」の導入を検討することが分かりました(2023年6月11日)。
- 大リーグで今季から導入され、試合時間短縮に成功。3年後の26年第6回WBCでも導入が確実
- NPBの昨年の平均試合時間は3時間9分。
- 「ピッチクロック」を導入した大リーグは、開幕カード全50試合終了時の平均時間が2時間38分。
- 7月開催の日本プロ野球選手会の臨時大会でも議題に上がる見通し
MLBの3つの新ルール
2023年からMLBが導入したルールは以下の三つ
- ピッチクロックルール
- シフト制限
- ベースサイズの変更
これらの三つのルールを順に紹介しますね!
“ピッチクロック”ルール
ピッチクロックは6つのルールで構成されています。
- 走者なしなら15秒以内に投球する
- 走者がいる場合は20秒以内に投球する
(制限時間を超えれば1ボール) - 打者は残り8秒の時点で投手との勝負
(違反すると1ストライクが加算) - けん制は3度目の失敗でボーク宣告
- 攻守交代時は2分15秒(ただし全国放送は2分40秒、ポストシーズンは3分10秒)
- 前打者から次打者を迎えるのは30秒
“ピッチクロック”ルールの導入の目的は?
ピッチクロックを導入することの目的は、’試合時間の短縮’です。
“ピッチクロック”ルールの導入効果は?
ピッチクロックのルールを導入することで、一試合あたり25分短縮することが可能になる(従来比)。試合時間以外でも注目したいので、投手能力の低下である。推測であるが、自分のタイミングで投げることができないのは、野手以上に影響が大きいのでしょう。
ピッチクロックの導入効果
- 試合時間が減少(1試合あたり25分短縮することが可能)
- 「安打・得点・本塁打数」増加
- 「三振数・四球」が減少
- ローAウェストで導入済み
大谷翔平にとってピッチクロックは悪影響である!?
2022シーズン500球以上を投げた投手の投球テンポを調査した結果、大谷選手は21.7秒、ダルビッシュ投手が21.0秒だったことを明らかになっている。15秒以内に投球しなければならないルールは、逆風です。
加えて、二刀流としてDH解除で試合に臨む大谷選手の場合、打者や走者で攻撃が終わるケースが生じ、他の投手より準備に時間を要することになる。これも大谷選手は適応していかねばならない
シフト制限
シフト制限は三つのルールで構成されます。
- 内野手4人の配置が制限
- 二塁ベースを挟んで2人ずつ配置
- 内野の土のエリアに両足を置く
シフト制限導入の目的
シフト制限導入の目的は得点能力の向上です。
MLBは得点がたくさん入る試合を求めている傾向にあり、得点をなるべく入りにくくするシフトは撤廃したい方針だからとも言われています。
将来的には”守備禁止エリア”も導入予定
将来的には、シフトだけではなく『守ってはいけないエリア』も導入される見込みです。
- 大リーグ傘下1Aで、新ルールを試行
- 以下空間では内野手がプレーできない
赤枠内が守備禁止エリア
守備禁止エリアについて↓詳細はこちらから
ベースのサイズ変更
2023年から1塁2塁3塁のベースのサイズは変更される。
- 一塁、二塁、三塁のベースサイズ変更
- 現在の15インチ(38.1センチ)
- 18インチ(45.7センチ)四方に拡大
ベースのサイズ変更の狙い
⇒走者・野手の怪我防止
すでに2022年のマイナーリーグでベース拡大は試験的に導入されており、MLB公式は「大きなベースは2022年のマイナーリーグでベース付近での怪我を13パーセント以上減少させた」としている。
ベースのサイズ変更の効果は?
- 内野安打増加
- 盗塁企画数が増加
- 盗塁成功率が増加
MLB公式によると、この変更で本塁から一塁、本塁から三塁の距離は3インチ(約7.6センチ)減少し、一塁から二塁、二塁から三塁の距離は4.5インチ(約11.4センチ)減少するという。
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