サイン盗みはなぜいけないのか?
2021年シーズンはかなり話題になりましたね。盗むという言葉が使われている以上なんとなくいけない言葉ということはわかりますが、
何がいけないんだろう?
という疑問を持つ人のためにまとめています!
・サイン盗みがルール違反か
・実際にサイン盗みは行われているのか
・サイン盗みの何がいけないか
そもそもサイン盗みって?
サイン盗みとは
相手チームのサインを盗み見て解読し、味方に伝えること
です。
過去の事例
2021年7月16日 スワローズVSタイガース
『サイン盗み』という言葉が野球ファンの共通言語のようになった試合です。
セカンドベース上の近本選手がしきりに左手を動かしています。
”キャッチャーがインコースに構えたこと”を伝えているサイン盗みではないか!?ということで村上選手が激昂したことで、球場は騒然となりました。
○○しちゃ、あかんすよ
という言葉はここからきています。
2017年 MLB アストロズ
私が知っている中で最もたちが悪いサイン盗みがこれです。
相手投手が変化球を投げる:ゴミ箱を2回たたく
相手投手が直球を投げる:何もしない
これが1年間以上、チーム全体で実施していたことが驚きです。
2019年3月28日 習志野VS星稜
世代№1との呼び声も高かった、奥川投手率いる星稜高校が、習志野高校に3-1で敗れてしまいました。
試合後に、星稜の林監督が、直接習志野の小林監督に
『サイン盗み』をしていたのではないか?
という疑惑を持ちかけてきました。
ちなみに、
審判団により「サイン盗みはなかった」とされています
2016年3月23日 秀岳館VS花咲徳栄
秀岳館の攻撃中に二塁走者がバッターに対して、キャッチャーの構える位置を伝える仕草をした
として、秀岳館に注意を与えた。
怪しまれるような挙動はどちらにしろやめましょう…!ということですね
実際にサイン盗みは行われているのか
上記の事例の内、サイン盗みをやっていたと証言したのは
2017年 ヒューストン・アストロズ
のみです。
複数の証言からこの疑惑は事実と認定されており、球団は謝罪会見を開いています。
政治的な制裁もありましたが、故意死球など、制裁がアストロズに待っていました。
サイン盗みが明るみになるまでには好きなチームでしたが、、、
サイン盗みはルール違反?
結論から言えば、
サイン盗みはルール違反ですが罰則はありません
ルール上の明記
高校野球連盟では
走者やベースコーチなどが捕手のサインを見て打者にコースや球種を伝える行為を禁止する。もしこのような疑いがあるとき、審判員はタイムをかけ、当該選手と攻撃側ベンチに注意を与えすぐに止めさせる。
こちらから
と決められています。
一方で、プロ野球では疑わしい行為があった場合は球団に対して注意が与えられます。
注意のみなので、特に罰則はなし
「サイン盗み」賛成派も存在する
今回「サイン盗み」について調べていて驚きましたが、
「盗まれる方が悪い」「そんな簡単なサインを使うな」
というコメントが散見されていました。
「サイン盗み肯定派」も存在するんですね
1998年オフにサイン盗みの禁止規則が明文化されましたが、当時阪神監督だった野村克也氏は
「サイン盗みも技術のひとつ」
と禁止に反発しました。
個人的にはアストロズの一件があるため、
・ルール上違反である(現時点では)
・野球の醍醐味が無くなる
等々から反対派です。
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