「クライマックスシリーズっていらなくない?」
そんな風に思ったことありませんか?
プロ野球4大トピックスの一つである『クライマックスシリーズ不要論』についてまとめました。
【プロ野球4大トピックスの記事はこちら】
『クライマックスシリーズ不要論』とは?
そもそもクライマックスシリーズって何?
クライマックスシリーズは、日本シリーズに出場できるチームを決定するトーナメントです。
レギュラーチームの3位までの球団がまずクライマックスシリーズに進出します。
クライマックスシリーズでの勝利条件は以下の通りです。
- CS1st:3戦2勝
- CSfinal:6戦4勝(優勝チームにアドバンテージあり)
CSfinalで勝利したチームが、セ・リーグ/パ・リーグの代表チームとして日本シリーズに進出できます。
クライマックスが不要といわれる理由
理由はシンプルで、たった6試合で日本シリーズに進出できるかが決まってしまうからです。
レギュラーシーズンは143試合あります。
143試合戦い抜いて、クライマックスの1位の枠を獲得します。
しかしクライマックスシリーズで負けてしまえば、日本シリーズに進出することはできません。
レギュラーシーズンでどれだけ勝ち越しても、たったの6試合で日本シリーズに進出できるかどうかが決まってしまいます。
物議を醸した2017年
クライマックスシリーズが問題視されるきっかけになったのが2017年のセリーグです。
2017年のレギュラーシーズンの結果は、広島が優勝、2位は阪神、3位がDeNAでした。
広島と他チームのゲーム差は、阪神が10ゲーム、DeNAが14.5ゲームと、大差をつけての優勝でした。
しかし、CS1stで阪神に勝ったDeNAがリーグ戦で圧倒的な強さで優勝した広島を破り、日本シリーズに進出を決めました。
DeNAに14.5ゲーム差をつけて優勝した広島は、日本シリーズへの進出ができなかったのです。
これを機に「レギュラーシーズンで大差をつけて勝っても、意味がないんじゃないか。CSは必要なのか?」という議論が巻き起こりました。
クライマックスシリーズのデメリット
- リーグ優勝したチームがどれだけ大勝しても、CSの6試合で勝てなければ日本シリーズに出られない
- レギュラーシーズンで、優勝争いを早々にあきらめて、2位、3位狙いに切り替えるチームが出る可能性がある
2017年のセリーグのようにレギュラーシーズンを勝っても日本シリーズに出られない可能性があります。
つまり、レギュラーシーズンで優勝する意義がうすくなり、2位・3位を狙いに行く戦略が出てきてしまいます。
レギュラーシーズンの軽視につながるのではないか、という危険性があるわけです。
クライマックスシリーズのメリット
前述したデメリットが近年言われていますが、クライマックスシリーズが撤廃される動きはありません。
クライマックスシリーズを行う方が圧倒的にメリットが大きいからです。
消化試合を少なくできる
プロ野球は球場に来るファンがいて、成り立っています。だからこそ、消化試合を少しで減らしたいんですね。
優勝の可能性がなくなっても、チームはクライマックスシリーズ進出に向けて戦い続けます。ファンはそういった試合を一試合でも見たいですよね。
しかし、クライマックスシリーズがないと優勝するチームが決まった時点で一気に消化試合になって、ファンも離れてしまいます。
クライマックスシリーズがファンを呼ぶ大事な役割をしているんです。
クライマックスシリーズの試合分も興行収入が見込める
クライマックスシリーズは基本的に全試合満員になります。
満員の試合では、およそ3億円~5億円の興行収入が見込めます。
クライマックスシリーズはセ・リーグとパ・リーグあわせて、最大で18試合あります。クライマックスシリーズがなくなるだけで50億円の機会損失になってしまいます。
おもしろい短期決戦が増える
クライマックスシリーズはレギュラーシーズンとは違う、短期決戦です。短期決戦だからこその盛り上がりがあります。
短期決戦といえば、日本シリーズ/オリンピック/WBSなどがありますが、クライマックスシリーズもそこに並んで緊迫感のある試合になっています。
よりファンが応援したくなる試合が増えるからこそ、クライマックスシリーズは続いているのです。
クライマックスシリーズは必要なのか?
クライマックスシリーズは、レギュラーシーズンで大勝しても、6試合負けたら優勝したチームが日本シリーズに出られないことがあります。
レギュラーシーズンの軽視につながる、という見方もありますが、プロ野球界にとって重要な役目を担っているので、今後も続いていくことが予想されます。
クライマックスシリーズの役目も踏まえながら、応援しているチームが日本シリーズに出られるように応援していきましょう。
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